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Freee

人生100年時代の楽しい働き方 「なぜ政府の働き方改革は女性に関する事項が長い?」

freee株式会社パートナー事業本部のイシカワミキです。人事系コンサルティング会社で勤務した後、「人が人らしく、その人がその人らしく働ける環境を作りたい」「誰もがあたりまえに正確な会計情報から経営の意思決定が行える環境を作りたい」という想いから、freeeに惹かれジョインしました。現在は会計事務所の方を対象としたfreeeの導入支援を担当しています。

本日は「誰もが創造的な活動ができる社会」の実現をミッションに掲げるfreeeと、「世界を舞台に活躍する人材の育成」を目指すデジタルハリウッド大学の共同主催で人生100年時代の楽しい働き方のイベントが行われるということで、取材に行ってきました。

第1回に続く国会議員のゲストとして、現在内閣府大臣政務官として日本の「人づくり」政策の中枢を担われている村井英樹衆議院議員を迎え、多様な働き方が当たり前になる社会について、未来志向で議論が行われています。

  • 山田さん

    山田さん

    情報通信政策フォーラム 理事長の山田です。前回、4月に「デジタル社会における楽しい働き方」という似たテーマでシンポジウムを開催し、3つの結論を出しました。

    1.経済社会がデジタルをフルに活用できるようになった。自らがフルにデジタルを活用すると新しい働き方や楽しい働き方が実現できるようなってきている。
    2.社会全体としても新しい時代の初等中等教育、社会人のリカレントの教育、互いの苦手を補うようなマッチングを作る、失敗した人たちに再チャレンジの機会を与える施策が必要である。
    3.なるべく1つに依存するのではなく複数に依存するように自己変革をする。そうすれば個人が自分の意思で働き方を選べるようになる。

    今日は実際にこのようなことに気づきたくさんのところに足場を作りながら、楽しい働き方を体現している方々に自分の経験を話して頂こうと思います。「自由で楽しい働き方を広げるために何が必要か」というのが今日の目的です。

自己紹介

  • 黒田さん

    黒田さん

    黒田と申します。ディスカッションパートナー、FreelanceNow、議論メシ代表の3つやっています。もともと大学では心理学を専攻し、2社のベンチャー新規事業立ち上げを経験した後、26歳の時に自分の会社を立ち上げました。

    その後キャリアコンサルタントになったのをきっかけにキャリアについて考える機会が増えました。自分がまだやっていないキャリアってなにかなと考えた時にフリーランスがあったので、キャリアのプロになるためにフリーランスを経験してみようと2年前の8月にフリーランスになったのがきっかけです。いろんな視点で事業と組織を見てきたので、その話もできたらいいなと思っています。

  • 宮澤さん

    宮澤さん

    クックパッドというレシピ配信の会社で働いています、宮澤かずみと申します。ちなみに私のお腹の中には3月に生まれる予定の子どもいます。まもなくリリース予定ですね!笑。

    今日は「自分が楽しいと感じる働き方」の一例ということで私のお話をさせていただければと思います。私は東京農業大学で管理栄養士の勉強をした後マーケティングリサーチの会社に新卒で入社しました。その後転職し現在はクックパッドというレシピの会社で働いています。

    休日は管理栄養士の活動を6年間ほどしておりまして、今日は片足を会社に置きながら、休みの日に好き勝手してますよ、というお話をしていきます。

  • やつづかさん

    やつづかさん

    「フリーランスの働き方」というテーマでWEBメディアの執筆や、「暮らしと仕事」というメディアの編集長をやっておりますやつづかと申します。私からは「社会人になって15年以上たったあとに、自分らしい働き方に辿り着いた」というお話をさせて頂きたいと思います。

    今は子育てに費やしつつ、仕事とバランスを取りながら暮らしています。

    私は「書く」ということをずっとしてきたわけではありません。振り返ると私の転機は2007年にベネッセの社員だったときに、デジタルハリウッド大学院に入ったことでした。

    そこで、はじめて大企業でない人がこんなにいるんだということを知って、フリーランスや自分で小さな企業をやるという働き方もあるんだなと気づきました。

    15年くらい前は今とは全く違う仕事をしていたので周り道をしたのかなと思われがちですが、全部のことが私の中ではつながっているんですよね。実は子供時代から割りと書くことが得意で、ミーハーな気持ちで小説家とかなれたらかっこいいなと思っていたことがあったように思います。

  • 村井さん

    村井さん

    内閣府の政務官をさせて頂いております村井と申します。もともとは財務省で仕事をしていてその後自民党の衆議院議員になりました。

    政府として何ができているのか、語弊を恐れずに言えばほとんど何もできていません。そして働き方改革って政府が言っていますけれども実際政策的になにか制度をいじるような改革をしているかというと実はほとんどやってないんです。

    政治の大切な役割の一つは、実は雰囲気を作るということもあるんですね。これはバカみたいな話だと思われるかもしれません。私も役所にいてこまかな税制改正だとか予算づけだとかやっていますけど、ほとんどの政策は効果ないんです。

    でもいまや働き方改革って言葉を皆さん普段使いするようになりましたよね?これがまさに我々としては一番の成果だと思っていて、この働き方改革という言葉が普通に企業の中でも出るようになる。友達同士の飲み会の場でも出るようになる。長い時間とにかく会社にいるというのはちょっとかっこ悪いよね、なにか副業的なことをやってみよっかという雰囲気を作っていくっていうのが実は政治やこの国の働き方を変えていくことにおいて大切だろうと思っています。

  • 佐々木

    佐々木

    freeeの佐々木です。起業する前はgoogleで中小企業向けのマーケティングをやっていて、テクノロジーの活用が進み中小企業が強くなると、より下からの突き上げが強くなって経済全体が活性化されるだろう思うようになりました。

    そこから自分の1つのテーマは中小企業にテクノロジーを進めていくことだと決め、中小企業のバックオフィスを効率的に自動化させるサービスを立ち上げて起業しました。

    今のお話を伺っていて、みなさん自分に対するキャッチコピーのような、現在私はこうですということをキャッチーに伝えられていて、それがやっぱり自由な生き方なんだろうなとすごく感じました。

    自分はこういう人です、こういう役割です、こういう形で世の中に価値を発揮しているんですというのが自分らしい言葉で説明できるというのは、すごく強いし楽しいキャリアだなということを改めて実感しました。

  • 杉山さん

    杉山さん

    デジタルハリウッドの杉山です。私は1993年に学校を作るというのを決意しました。学校の名前をつけるときに、21世紀の未来でどんな働き方をしているんだろうなと考えまして、できる人は基本フリーランスになっているんだろうなと思いました。

    フリーランスの人がプロジェクトごとに集まって半年なり1年なり仕事をやって解散みたいな。がっぽり稼いで、行く人は海外旅行に行く。そしてまたプロジェクトに向かうだろうなと思いまして、その時にそういう働き方というのをしている人がいるなと気づいたのがハリウッドだったんですね。

    皆さんもご存知のように1940年などのハリウッドが出来た頃は、女優さんも男優さんも監督さんも、皆大きな映画会社の社員だった。皆そういう状態だった。でも同じメンバーでずっと映画を作っていると、似たようなものしかできなくなってきて、そのうちにプロデューサーたちがどんどん独立をして、むしろプロデューサーが脚本家や投資家に呼びかけてお金を集めて、適材適所で世界中から人を集めるようになり、今の形ができました。

    だからハリウッドはクリエイティビティが失われない。メンバーが常に流動的に適材適所でプロジェクトごとにポンポン人が変わっていく。

    また21世紀の未来では、インターネットの中で全てできると思っていたので、「デジタル」ハリウッドという名前に決めました。あのとき予想した未来に、まさに時代がそうなってくれたなと思います。

     

――女性の働き方について

  • 山田さん

    山田さん

    最初に働き方改革基本計画の話をしたいと思います。僕が一番不思議だと思ったのが、こういう人たちにもっと働いてもらいましょうというところに書いてある項目において、障害者・高齢者・病人・外国人と比べ、女性についての部分がとても長いことでした。

    政府の働き方改革の話ってなんで女性があんなに長い主語を占めるのか、すごく違和感を感じるのです。

    そこでまずは女性に対して政府はどのように考えているのかや、このテーマについて反論とか自分の意見をおっしゃっていただきたいなと思います。

雰囲気作りをすること

  • 村井さん

    村井さん

    日本の女性の就業率って実は日本はすでにアメリカよりも高いんです。山田さんがおっしゃった通りで、実は働き方改革と言った時に女性に多くのボリュームを割くのは、ちょっと時代錯誤じゃないかというご指摘も、そうなのかなと思う面もあります。ただ政治の側にいると、まだまだ日本社会において女性が働くことのハードルが多いというのも、おそらく事実だと思うんです。

    うちも、今年二人目の子供が産まれました。妻も最初は職場復帰すると言っていましたけども、やはり保育園慣らしなど、なかなかうまく出来なかったりしていますし、そもそも日本は男も働く時間が長いので、保育園に預けたとしても、じゃあ夜9時まで預けられるかというとなかなかそうはいかない。

    やはり長時間労働をどうにかしていかなきゃいけないと思います。女性が本当に働こうとした時にハードルになっているものが多いというのが、今回の文章の長さに反映しているのではないかと個人的には思っています。

  • やつづかさん

    やつづかさん

    私も女性向けに働き方の情報発信をするメディアをやっているので、そういう意味ではいつも考えているテーマです。女性の働く環境整備はまだまだ十分ではないので行政の支援とか世間の雰囲気作りはすごく大事だなと思っています。

    私個人的なことで言うとフリーランスになってから子供が生まれたので、もしそのまま会社員だったらどうだったかなということを考えるんですが、制度的に充実していても、子供のために早く帰りますとか休みますとか、いちいち言い訳をしなくても良いフリーランスって楽だなと思う側面が多いですね。

    その上で、会社員だったらあった育児休業などフリーランスにはないものも色々あるので、そういうことも含めてまだまだ改善余地があるなと私は思っています。

  • 宮澤さん

    宮澤さん

    先ほどおっしゃっていた雰囲気づくりは大事なのかもしれないなと思いました。

    うちの会社も制度としていろいろ整え始めていて、リモートワークなども進めています。それ以上に、帰ろうとするお母さんが「ごめんなさい」って言わなくていい雰囲気を作るというのを会社で進めているんです。

    復職してすぐの時って、色んな事情でお子さんが体調崩して早く帰らなければならないというのがあると思うんですが、ごめんなさい、早く帰りますと言う人に対して、先輩が「謝らなくていいから」と強く言うところがあって。やはりそういう一つ一つが会社の雰囲気を作っていくのだなあと思います。

    女性だけではなく男性にも理解があると、働きやすい雰囲気につながるのではと感じています。

    私は子供を産むなら会社員のうちに産んでしまおう、そして産むなら女性の体のことを考えると35歳までに産んだほうがいいと思っていました。

    女性には色々なリミットがあると気づきそれまでに好きなことをするように、実は働き始めた22歳の頃から、35歳までのプランをしく重要性を感じていました。プランしていかないと、何かの支援が受けられたはずなのに受けられなかったりしますよね。

チームで働くこと

  • 杉山さん

    杉山さん

    僕自身も家族から学びながら、各地に主婦ママクラスを作っていったという経緯があります。そのなかでも一番うまくいったのが、米子(よなご)なんです。

    われわれの学校の良さというのは、オンラインなので自由な時間に来て、学びたいだけ学んで半年間で単位がつくということです。

    だったら家でできるじゃないかという話なんですけど、やはり学校に来てみると仲間ができるし、仲間ができるとだんだん会話もはじまるということで、学校に人が集まっていました。

    米子の場合は、そこで知り合った主婦ママの方々が10人くらいで会社を作って東京からの仕事を請け負うということをしていました。

    グループになることで非常にいいのは、子育てであるとか病気であるとか学校から呼び出されたりであるとか、継続して取り組めないときにお互いにカバーしあえるので、納期に間に合うということです。

    それからフリーランスは1人だという感じもあるんですが、仲間作りをして適材適所でおっきな仕事を受けるときは5~6人くらいでやるし、小さな仕事のときは2~3人でやるようなそういうscalableな規模もいいなと今は思っています。

チームで働くこと
  • 黒田さん

    黒田さん

    家庭も実はチームだなと思っていて、家庭内でもパートナーシップやチーム作りをしています。

    いま妻がいてふたりとも働いていますけれど、彼女は銀行員をしていて底堅い収入を取ってきてくれて私の方はボラティリティが高くて100万、200万のときもあれば10万とか5万の時もあるというそういうポートフォリオを組んで家庭内でやっています。

    女性の社会進出というものの裏に男性の家事進出もあると思っていて私が比較的自由に時間が取れるので、彼女に子供が生まれたら私が子守をしてリモートで仕事をしようかなと思っているところです。

    私達が家庭でよく話すのは黒田家の共同経営、家族経営をしているよねということです。21世紀型の家族経営は家庭をこういう形でパートナーとして経営をしていくことだ、と言葉として出てくるようになれば面白いですね。

  • 佐々木

    佐々木

    今の黒田さんの話はすごくいいなと思って共感して聞いていました。僕がgoogleにいたときはマーケティングの組織に所属していてエグゼクティブの人は7~8割が女性でした。

    ではそういった方々の旦那さんはどんな仕事をしているのかなと思って聞いてみると、ちゃんと固定給が安定している人もいれば起業家やなんだかもうよくわからない研究をしている旦那さんもいるんですよね。

    日本だとそういった起業をするにもいい年齢の人たちは子供もいて奥さんが専業主婦で、あるいはすごくキャリアを持って働いているわけではないですよね。そのようなケースの中でほぼ一本立ちで中でリスクを取るってすごく難しいよなと思います。

    この状況をうまく変えていくことができれば世の中全体で起業へのリスクというのがなくなっていくのではないでしょうか、これが本当にリスク回避型な日本にいま必要なことではないかと思っています。

  • 村井さん

    村井さん

    日本ってボラティリティが恐らく一番高い仕事って衆議院議員なんですよね。数年に一度首を切られるという仕事で恐らく昔は一回当選したらずっと当選ということが結構多かったと思うのですが都市部の我々みたいな議員はみんな当選したと思ったら、みんな落選みたいなことがあるわけです。

    なので実は我々も知らず知らずのうちにリスクヘッジしていて昔は代議士の妻と言ったら地元にいて選挙運動をずっとしている専業主婦が8割以上なんですよ。自民党でいま結婚している議員を調べたら半分以上が奥さんもしくは旦那さんが別の仕事をやっていると思います。

    なんてつまらない話なんですけれど、国会議員世界はわりとそこの面は先を行っているということで補足しておきます。笑

後編へ続く

  • ライター:イシカワミキ

    人事系コンサルティング会社を経てfreeeに入社。 現在は、パートナー事業本部の一員として会計士事務所の方を対象にクラウド会計ソフトfreeeの導入支援を行っている。自転車部所属。 「人が人らしく、その人がその人らしく働ける環境を作る」をモットーに、freeeで働く傍ら、コワーキングスタジオの運営スタッフとしてパラレルキャリアに奮闘中。

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