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本業も副業も家庭も「信頼」が大切 シンプルライフ研究家マキさんのワークスタイルに迫る

一般的な働くママのイメージと言えば、「仕事をしながら、家事に子育てにと大忙し」。ただでさえ慌ただしい日々の中で、さらに副業を持つとなると、家族の理解なしには難しいものです。しかし、世の中には本業+副業+子育てを並立させている人がいます。

今回お話を伺ったマキさんは、広告代理店に勤務しながら、「シンプルライフ研究家」として活動し、さまざまなメディアにも登場。ご主人とふたりのお子さんとの4人暮らしをしながら、家事、育児、2つのお仕事をこなしています。どうしてこのようなスタイルが確立できたのか、ご家族や会社との関係、物事をうまく進めるコツなどを伺いました。

現在、本業はテレワーク

――本業は広告代理店とお伺いしているのですが、毎日出社しているのですか?

いえ、今はテレワークという形で、基本的に自宅で働いています。打ち合わせなど必要がある時以外は出勤していません。社会人になり14年目ですが、働いている会社はとても柔軟に対応してくれています。

最初の出産後に職場復帰した時は、週5日勤務+時短という形で、時間を減らしながらも会社に出勤するスタイルで働いていました。その後、2人目の子どもの産休中に始めたブログをきっかけに出版のお話をいただくようになり、会社に行く日数を週2日まで減らしてもらったんです。

――途中までは子育てしながら出勤されている中で、副業をされていたのですね。

そうなんです。それで上の子が小学2年生になった頃、会社の方からテレワークをしてみないかという打診をいただきました。ちょうど世の中的にも、新しい働き方が話題になってきた時期ですね。社歴が長く、子育て中のママ社員だったので、テレワーク第1号で声をかけてもらえたようです。

今の業務は、締め切りさえ守れば、いつ何をするのか自分でスケジュール管理できる立場なので、副業や家事、子育てと調整しながら仕事をしています。

生活ぶりをブログで発信していたら、いつの間にかシンプルライフ研究家に

――副業のきっかけになったブログは、「シンプルライフ」がテーマです。この内容にしたのはどうしてですか?

2人目の育休中に、家まわり、暮らし全般について試行錯誤していた内容をブログに書き始めました。それを2年くらい続けていたら、インタビューや出版のお声がかかるようになって、本格的な副業になっていったという。繫忙期によって変わりますが、今は本業と副業の割合は半々くらいのバランスで働いていますね。

――では、副業もお忙しい状態なのですね。

ただ副業の方は、私が日頃行っていることを書いたり写真を載せたりするだけなんです。書くことについては、本業の仕事内容にも近いので苦にはならないし、思っていることを書くだけだから、むしろ本業よりも楽ですね(笑)。

それにこの副業は、意思決定権が自分にあります。本業や家の予定に合わせてスケジュール調整ができるので、両立しやすいんです。きちんと仕事相手とコミュニケーションをした上で、自分が受けられる量だけ受ける。週末は基本的に受けず、家族との時間を一番に考えています。

 

――自由に調整できるとはいえ、スケジュール管理が難しいと感じる人も少なくないと思います。コツやポイントはありますか?

「こうしなきゃいけない」という思い込みを捨てることだと思います。今の仕事は新卒から13年続けているのですが、常に効率化を求める職場なんです。そこで培った考え方を生活にスライドさせています。洗濯物はたたまなきゃいけないと思っていたけど、実はそうじゃない。「清潔ならOK。たたむ必要はない」と展開させるのです。

――確かに、常識に捉われすぎる必要はありませんね。

子どもを持つまで、この会社の思想と家事をリンクさせて考えたことはありませんでした。ブログを始めたことをきっかけに、読む人を増やすためにもこの分野で突き詰めていこうと思ったんです。

副業を始める前後で家族とのコミュニケーション時間は変わらない

――ご主人やお子さんは、マキさんの副業についてどのように考えていると思いますか?

夫は何とも思っていないようです。私は普段夫に自分のスケジュールを伝えないので、本業をやっているのか副業をやっているのか、よくわかっていないと思います。自宅で撮影などをしていると、子どもたちも『今日は家にたくさんの遊び相手(大人)がいて楽しいなぁ』という感じです。

本業の仕事ではたまにテレビ会議があるので、スカイプ中は大人しくしてくれていますね。上の子は小学生で、午後には帰ってきてしまうので、パソコン作業などは学校に行っている間に集中して仕事するようにしています。

――お子さんは今、10歳と5歳とのことですが、マキさんのお仕事についてどのように理解されているのでしょうか?

本業については、「ときどき会社に行く、パソコンのお仕事」と捉えているようです。副業についても「本に載っている」ということはわかっているようですが、内容についてはよくわかってないと思います。

ただ家で撮影があって協力してもらう時は、要領よく対応してくれるんですよ。撮影中は自然なポーズで止まらなきゃいけないということをわかってくれているので、助かっています。

――自由に時間を設定できる仕事とはいえ、やはりお忙しいのではないかと思うのですが、家族とのコミュニケーションはどのように取っているのでしょうか。

しっかり会話する時間は作っています。夫は子どもが生まれてから早く帰れるように仕事を調整するようになったので、家族みんなで夕ご飯を食べていますし、朝も比較的ゆっくり出社するので、私が出社しなくなった分、2人だけで話す時間もあります。なので、副業を始めたことでコミュニケーションが変わったとは考えていなくて、ただ私の中で仕事のバランスが変わっただけと捉えていますね。

――今の働き方になったことで、家族関係の中で大きく変わったことはありますか?

子どもを習いごとに通わせることができるようになったのは、大きな変化ですね。出勤していた頃は、送迎ができないので通わせることができなかったのですが、今は家にいて、送り迎えができるようになりました。ここはテレワークにしてよかったと思う点です。

家計はご主人の収入+本業の収入で

――確定申告はご自身でされているのでしょうか?

いいえ。夫の得意な分野なので、すべてお任せしています。

現在は、夫の給料と私の本業の収入で暮らしています。基本的に副業は受けられる範囲で仕事を受けようというスタンスなので、金額はさほど気にしていません。それに副業は、仕事量にともなう収入は月ごとの変動が大きいので、期待することなく、ほぼ手をつけないようにしています。

副業を始める前に、まずは会社との信頼関係が大切

――今のようなワークスタイルを実現できたのはなぜだと思いますか?

子どもを持つまでは仕事に打ち込んでいたこともあり、社会人として会社の中でしっかり基盤を築いてきたことが大きいと思います。本業に打ち込んで実績を築けば、信頼が生まれますし、自分の意見もある程度聞いてもらえるのではないでしょうか。

私の場合、新卒で入社してから13年、上司と信頼関係を築いてきたからこそ、テレワークなど融通をきかせてもらえているのだと考えています。

これは副業の方でも当てはまります。雑誌や本に取り上げていただいた時も、読者から反響があるから次につながっている。一つひとつのお仕事を大切にした結果、今の状態になっているのだと思います。

――信頼の積み重ねが今につながっているのですね。

そうですね。副業を始める以前の問題として、やはり会社に貢献していたり、実績を重ねたりしていないと、こういう働き方は難しいと思います。会社にとってお荷物状態で副業を始めたら「もうやめていいよ」と言われてしまいますよね。本業でも副業でも必要とされるためには、結果を出し、存在価値のある人間になる必要があるのではないでしょうか。

そう考えると、本業を一生懸命やっている中で、アウトプットを楽しんでいたら副業になってしまった〜という流れが理想ですよね。「なろう!」とそれを目指すのは、大変じゃないかと思いました。

(取材・文:ミノシマタカコ 編集:阿部綾奈/ノオト)

  • マキさん

    取材協力:マキさん

    シンプルライフ研究家。東京都在住、夫と子ども2人との4人暮らし。広告代理店で働くワーキングマザー。不要なものは持たないシンプルな暮らしを綴ったブログ「エコナセイカツ」主宰。「しない家事」(すばる舎)や「母から子に伝えたい 持たない四季の暮らし」(大和書房) 「余分な手間はぜ~んぶカット! しない料理」(扶桑社)など著書多数。全国のNHK文化センターでの講演活動や、アパレルブランドの商品コラボなどで幅広く活躍中。

    http://econaseikatsu.hatenadiary.com/

  • ライター:ミノシマタカコ

    WEB企画・ディレクション・運営業務等を経験し、2012年より自営業に。現在は主にライター/WEB編集として活動中。狛犬愛好家。

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